ごめんなさい、わざとではないのです。

1793年 10月16日 死刑執行人 シャルル・アンリ・サンソンの足を踏んでしまった
王妃の最後の言葉。
『ごめんなさい、わざとではないのです。』
マリー・アントワネットは断頭台への階段を最後まで威厳を示しながら登ったとされています。
当校の資格講座の授業の中で 香りにまつわる歴史を学んで頂くのですが
その中でもマリー・アントワネットは登場します。
18世紀以降の貴族達も香りを愛用し
王妃マリー・アントワネットも やわらかい花やハーブなどの。中でもバラやスミレの香りを好んだとされています。
王妃は 自分だけの隠れ家 プチトリアノンを作り 数々の珍しい植物や花々を集め
自分好みの庭園を作り上げます。

マリー・アントワネットの植物誌 原書房
この書籍。
その庭園を散策するように、そして、 王妃が愛した花々がとても美しく描かれています。
14歳という幼い少女が異国に嫁ぎ その後 二度と両親に会うことはなく 死刑執行 享年37歳。
華やかな世界の裏には 寂しさや悲しみを抱え 最後は絶望の中で死んでいった女性。
いくら贅沢を尽くしても 心は満たされず プチトリアノンで ただひたすら心を満たそうとしたのではないでしょうか。

王妃も愛したとされるラベンダー。
毎朝のショコラには ラベンダーの香りが付けられていたとも。
時代は変わっても 香りは変わらない。
ほんの少しだけ 王妃の悲しみを感じることが出来るかもしれません。
それでは!今週も本当にありがとうございました!