香水と通り魔

CHANEL NO5やオードジバンシーなどの名香には到底及ばずとも
精油を使ったオリジナルの香水つくりも 
日常を忘れ去る時間となります。
今日の授業は そんな香水作りでした。
5,6年前になります。
関東に住んでいた頃 香水作り講座に通ったことがあります。
その時に 先生が
『まずは 香水に名前をつけてみましょう。』って。
あれやこれやとイメージをふくらませながらも
意外と ネーミングが難しくて 頭を悩ませてしまった事を思い出しました。
結局 今では 恥ずかしくて言えないようなネーミングでしたが
ネーミングはともかく あの時 
キラキラと優しい光が降り注ぐ林の中を
ゆっくりと 手をつないで歩いている。。。誰と?モチロン♪
そんな香りを作った事を思い出します。
想いを込めて作る香水作り。いいものですよ。
ある話があります。
エレベーターに二人の女性がのっていた。
そこへ 包丁を持った通り魔が乗り込んできた。
『殺してやる!』とやおら左の女性に切りつけた。。。
修羅場と化したエレベーター内・・・
たまたま乗り込んできた男性に取り押さえられ 警察に連行された通り魔に
『何故 二人の女性のうち 左の女性を刺したのか?』と質問したところ
『右の人より 左の人のほうが私を避けようとしていた。
右の人の付けていた香水が 近づいても大丈夫だよ。と言っているように感じた』と応えたそうです。
そう。右の人は香水を付けていたのです。
その香りが 通り魔には 優しく感じられたのでは。
いつも 他人から避けられ冷たくされている自分を受け入れてくれるように感じた。
逆にそうではないと感じた左の女性に敵意を露わにして切りつけた・・・という話。
よく思うことがあります。
『人を殺したい』と思うほど 怒り狂っている人の前に
ローズの香りを一瞬 吹きかけたら
考え直してくれるのでは・なんて。
一瞬で 心身をシフトする香り
カラダだけでなく 人のココロをも動かす香りの可能性は 尽きることはなく。。。
はるか昔 先人達が香りで愛を示し 歴史を築いたように。
それでは 本日も 誠にありがとうございました★